日本のドラマ、台湾ではどんなタイトルか?
逆も又然り、海外の映画のタイトルが日本語ではえらいことになってるものもよくあります。
今手元にWOWOWの今月号の冊子があるので、いくつか紹介してみましょう。
まずは原題=邦題
•CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY
→「チャーリーとチョコレート工場」(2005.米)
•CINDERELLA
→「シンデレラ」(1950.米)
•OCEAN'S ELEVEN
→「オーシャンと11人の仲間」(1960.米)
•OCEAN'S TWELVE
→「オーシャンズ12」(2004.米)
•EXORCIST: THE BEGINING
→「エクソシスト ビギニング」(2004.米)
•大事件(BREAKING NEWS)
→「ブレーキング•ニュース」(2004.香)
•HIDE AND SEEK
→「ハイドアンドシーク/暗闇のかくれんぼ」(2005.米)
んー、最近の映画は原題をまんまカタカナに直したのが多いですね。簡単な英語なら、たいていの人が理解できるようになってきているからでしょうか?面白みは少ないですが…あと、原題のカタカナ表記に補足を付け加えるのも多いですね。
次、原題とちょっと違うけどニュアンス的にはわかる邦題(長い)
•HERBIE: FULLY LOADED
(直訳:ハービー満タンです)
→「ハービー/機会じかけのキューピッド」(2005.米)
コニャックの英語能力は中学生レベルですので、直訳のまずさはあしからず。
機会じかけのキューピッド、はよくわかりませんが、なんとなく元気でおてんばな感じが伝わってきます。満タン状態、準備オッケー!みないな(なんだそれ)
•DIRTY DANCING: HAVANA NIGHTS
(直訳:汚れた(みだらな?)ダンス:ハバナの夜)
→「ダンシング•ハバナ」(2004.米)
直訳のレベルの低さにはもう眼をつぶって下さい。ダーティダンシングという映画の続編らしく、キューバからやってきた女子高生がハバナで一夏のアバンチュールを繰り広げるという青春もの。邦題はストレートでシンプルに。
•SAVED!
(直訳:助けて!)
→「助けて、神サマ!」 (2004.米)
図らずも神様の教えに背いてしまったクリスチャンの少女のコメディ、ということで、神サマ!でコメディらしさが強調されてますね。確かに、SAVED!だけだとどこのサスペンスかと…
•VIEW FROM THE TOP
(直訳:頂上からの景色)
→「ハッピー•フライト 」(2003.米)
国際線スッチーを目指す田舎娘が、仕事に恋に大忙し!という映画。原題のTOPは、仕事や恋においても最高を目指すわ!みたいなノリだと思われますが、邦題のハッピーフライトでそれがより明確に。個人的には、おとなしめの原題の方が好みですが…なんかいろいろ想像力かきたてられるじゃないですか。TOPに立つってのは楽しいことばかりじゃないのよ、みたいな。え、そうでもない?
•BETWEEN STRANGERS
(直訳:見知らぬ人たちのなかで)
→「微笑みに出会う街角」 (2002.カナダ/イタリア)
これも一つ上と同様、よりわかりすく改変した、ということかな。ハッピーエンドの香りが題名から既に漂ってきまして、それが良いか悪いかは微妙なとこだと思いますが、コニャック的には抑えのきいた良い邦題かなと思います。
•I KNOW WHAT YOU DED LAST SUMMER
(直訳:あんたが去年の夏なにやったか、あたい知ってるもんね)
→「ラストサマー」 (1997.米)
これはもう、長過ぎたから簡潔にしただけでしょう。
面白いのが、続編のラストサマー2。
原題は"I STILL KNOW WHAT YOU DID LAST SUMMER"
(直訳:あんたか去年の夏なにやったか、あたいまだ知ってるもんね)
さて次は、邦題が原題の原型をとどめていないもの。
•LITTLE WOMEN
(直訳:小さな女たち)
→「若草物語」 (1994.米)
LITTLE WOMENは、直訳だと「うちのかみさん」になります。しかしお母さん不在の4人姉妹の家の話なので、単純に小さな女たち(少女じゃなくて一人前の女という意味ね)、みたいな意味だと思われます。しかし、最初に『若草物語』とした人はすごいセンスですな。
•CREEP
(直訳:そっと忍び寄る)
→「0:34 レイジ34フン」 (2004.英)
意味がわかりません。ええと、殺人鬼が徘徊する地下鉄に乗ってしまったヒロインの恐怖を、不気味な映像満載で描いたホラー…らしいのですが、コニャックはこの映画を見たことがないので0時34分が何を示しているのかさっぱりさっぱり。それにしてもカタカナはちょっと、痛いと思うのですがいかがでしょうか。そして何故二回繰り返すか。
•YOU CAN'T TAKE IT WITH YOU
(直訳:お金じゃ買えない価値がある:下記参照)
→「我が家の楽園」(1938.米)
コニャックの英語力では原題を訳せなかったので、ググってみました。すると、
◆You can't take it with you when you die◆
This proverb is used to mean that material things, such as money or possessions, are not valuable.
という記事を発見。
英語のことわざ-ジャパンタイムズ-より。「このことわざは、お金や財産に本当の価値なんて存在しないんだよ、という意味です」との説明がありました。正しい直訳は、「死ぬときにゃ何も持ってけないんだぜ」ですね。映画の内容は、土地の買収を目論む実業家とおかしな偏屈一家の交流をハートフルに綴るコメディ、ということで、原型なくなってますがなかなかの名邦題じゃないですかね。
•FANTASTIC VOYAGE
(直訳:不思議な航海)
→「ミクロの決死圏」 (1966.米)
驚くべきことに、エキサイト翻訳にFANTASTIC VOYAGEをかけたところ、「ミクロの決死隊」と出てきました! いや、これは名邦題です。原題も素敵ですけど、邦題も負けず劣らずカッコいい。昔の邦題って、潔くっていいね。
•ONCE UPON A TIME IN HIGH SCHOOL
(直訳:昔むかし、高校で)
→「マルクチュ青春通り」 (2004.韓)
直訳のまずさは眼をつぶって(ry これまた大胆な邦題ですな。最近の映画なのに、なんかこう、訳し方の強引さに時代を感じるのは何故でしょう。韓国映画には、次のようなのもあります。
•MUTT BOY
(直訳:野良犬少年)
→「トンケの蒼い空」 (2003.韓)
•TOO BEAUTIFUL TO LIE
(直訳:嘘をつくには美しすぎて)
→「彼女を信じないでください」 (2004.韓)
•WINDSTRUCK
(直訳:突風?)
→「僕の彼女を紹介します」 (2004.韓)
トンケの蒼い空、はともかく他はイマイチです。ところで今気づいたんですがこれ英題なので、原題とはちょっと違いますね。すみません。まあ面白いのでこのまま載せます。しかし韓国映画の邦題の、語りかけ口調の多いこと。ターゲットの主婦層や若者に親しみをもたせるためにそうしているのでしょうか? にしても言葉としてあまり締まりがないというか安直というか…え?お前にいわれたくない?
•THE FEARLESS VAMPIRE KILLERS OR: PARDON ME, BUT YOUR TEETH ARE IN MY NECK
(直訳:大胆不敵な吸血殺人鬼そして:失礼、あなたの歯がわたしの首にありますよ)
→「吸血鬼」 (1967.英)
今回一番笑ったのがこれ。大胆にカットし過ぎだろう!
他にもいっぱい面白いのがあったんですが、キリがないので今回はこのへんで。
また暇があったら書き出してみたいと思います。
今回あらすじとか載せてる部分は、WOWOWさまのパンフレットからそのまんま引用してたりしますのであしからず。
あー楽しかった。一人遊びの上手なコニャックでした。